ムジークプロデューサー
布袋寅泰 | ベートーヴェン |
---|---|
tofubeats | モーツァルト |
浅倉大介 | リスト |
EHAMIC | ショパン |
つんく♂ | バッハ/チャイコフスキー/バダジェフスカ |
オープニングテーマ
「ClassicaLoid ~クラシカロイドのテーマ~」
作曲・編曲:
01 情熱について語るべき2、3の真実
~田園より~
- アーティスト:布袋寅泰(Vocal:ハセガワダイスケ)
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 編曲:布袋寅泰
こんなにROCKな「田園」、聴いたことがない!?
音羽館に迫る危機を前に、ベトが発動する“ムジーク”は「交響曲第6番 ヘ長調『田園』」!? 布袋寅泰氏の唸るギターで幕が開けると、力強いBEATに合わせて重機も踊る・・・! ハセガワダイスケ氏の伸びやかな歌声も重なり不思議な力は最高潮へ。
“ムジーク”第一号にふさわしい曲となりました!
ハセガワダイスケ氏より
記念すべき1話目のムジーク!編曲/プロデュースに布袋寅泰氏、作詞に森雪之丞氏、作曲にベートーヴェン氏!? このお話を頂いた時に、「これは夢の中にいるんだな...どこかで目が覚めるパターンだな...」と思いました。が、今のところまだ夢から覚めてない...どうやら現実に起きていることのようです。
歌詞の中には「運命よ ひざまずけ 奇蹟は もう起きている」という素敵な言葉があります。その言葉を信じて、拳を突き上げて力一杯歌いました!
皆さんの心にもこの感動が届いたら嬉しいです!
02 アイネクライネ・夜のムジーク
- アーティスト:tofubeats(Vocal:星咲花那)
- 作詞:tofubeats
- 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 編曲:tofubeats
「“ムジーク”って何!?“ムジーク”出したい!」奏助、モツ、ベトがハイテンションで駆け抜ける第2話で、モツが発動した待望の初“ムジーク”は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でした!
『小夜曲』とも呼ばれるこの曲は、女性を喜ばせることが大好きなモーツァルトによる華やかなセレナーデ。冒頭の有名な主旋律もtofubeats氏のアレンジにより、パーティを楽しむ主役、星咲花那氏の歌声をエスコートする紳士のごとく、軽やかに展開します。
さあ、モツの“ムジーク”も開宴です!ご堪能あれ!
星咲花那氏より
お話を頂いた時は衝撃的で、言葉では言い表せないくらい嬉しい気持ちでした。
tofubeatsさんのアレンジでモーツァルトの名曲、アイネ・クライネ・ナハトムジークが素敵なJ-POPに生まれ変わり、歌詞も曲調も可愛らしくて、ワクワクが止まりませんでした。
聞いてくれる人が、幸せな気持ちになり、思わず踊りだしたくなってイヤなことも吹き飛ばしちゃうくらい、元気になるように想いを込めて歌いました。
こんな素敵な楽曲を歌う機会を頂けて、感謝の気持ちでいっぱいです。
02 やってらんない気分
- アーティスト:CLASKEY:KLASKY(矢田喜多&佐藤栞)
- 作詞・作曲:つんく
- 編曲:平田祥一郎
バッハプロデュースのアイドル「CLASKEY:KLASKY(クラスキークラスキー)」通称「クラクラ」は、チャイコフスキーとバダジェフスカのカワイイ女の子2人組!?ワンマンライブでホールを満員にする人気ぶりです。
冒頭で2人が歌う「やってらんない気分」はポップな曲とは裏腹な2人の気持ちが綴られた、つんく♂氏書き下ろしのオリジナルアイドルソング!歌は、現役アイドルグループ『バクステ外神田一丁目』より、チャイコフスキーを矢田喜多氏、バダジェフスカを佐藤栞氏に担当して頂いています!「クラクラ」の今後の活躍に乞うご期待!
矢田喜多氏より
「やってらんない気分」は耳に残りやすく口ずさみやすく、
歌詞もチャイコとバダにぴったり!だばってなして関西弁!?という楽しい楽曲です♪
たくさんの方に聞いていただけたら嬉しいです!
クラクラと一緒にアニメ楽しみましょう♪
佐藤栞氏より
最初、クラシックで優雅な雰囲気の曲なのかな?と思っていたら
アップテンポで可愛いアイドルソングで、普段の倍くらいドキドキしましたが
とっても楽しい気分で歌えました。ぜひ沢山の方に聴いてもらいたいです!
ハッピーな気分になれるアニメなので毎週楽しみです♪
03 4.A.M. Nocturne
- アーティスト:EHAMIC
- 作詞:EHAMIC
- 作曲:フレデリック・ショパン
- 編曲:EHAMIC
03 愛の矢の夢
- アーティスト:浅倉大介(Vocal:石田燿子)
- 作詞:麻倉真琴
- 作曲:フランツ・リスト
- 編曲:浅倉大介
チョッちゃんの孤独な『ノクターン』を優しく包みこんだのは、リッちゃんの愛溢れる『ノクターン』でした!
「おお、愛しうる限り愛せ」―「愛の夢」は3つのノクターンから構成されており、第3番はこう呼ばれています。音羽館の住人たちを愛しうる限りの愛でギュギュッと包み込むリストの愛の矢の効果は、キャラも作画も変貌してしまうとてつもない威力!浅倉大介氏によるテンポの速いエレクトリックなサウンドに、石田燿子氏の柔らかで力強い歌声が重なり、楽曲も本編のテンションも最高潮へ。原曲の持つ優しいメロディは、スピード感のあるアレンジでも決して色あせることがありません。
石田燿子氏
今回「クラシカロイド」に関わることができて、しかも浅倉大介さんの曲を歌わせていただいて、本当に光栄です。
原曲がクラシックで、聴いたことがあるようで新しいアニソンだと思います。
わたしの声で、どんな風に命を吹き込むか少し悩みました。
でも、レコーディングに浅倉さんも来てくださって、ディレクションしていただいたら
すぐに方向性が決まりました!
その曲がどういう形でアニメの中に溶け込むのか楽しみです!
04 子守唄
- 作曲:フランツ・シューベルト
05 SHALALA 悩んでても解決せん
~くるみ割り人形より~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:久岡めるも、堀内華央理、久保田玲子&The一丁目混声合唱団)
- 作詞:つんく
- 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 大久保薫
「♪はじまるよ!」チャイコフスキーが発動した“ムジーク”はバレエ音楽『くるみ割り人形』!
原曲ではくるみ割り人形がネズミたちから家を守ろうと戦いますが、本作の“ムジーク”ではネズミたちが音羽館を襲いクラシカロイドたちを奪還せんという勇ましくも明るく楽しい楽曲になっています。「花のワルツ」「行進曲」など聴きなじみのある有名な旋律たちが、つんく♂氏の手によってポップな仕上がりに。そこに久岡めるも氏、堀内華央理氏、久保田玲子氏の可愛い歌声と、ゴージャスな混声コーラスが交互に重なります。音羽館の混乱を彩る華やかな“ムジーク”をお楽しみください!
久岡めるも氏
この曲はJ-POPとクラシックが綺麗に組み合わさっているとても斬新で新しいジャンルの曲となっています。素敵な作品の素晴らしいムジークの1曲に参加できて幸せです!
堀内華央理氏
誰もが知っているくるみ割り人形のキャッチーなメロディーが散りばめられていて、歌詞も明るくて、注目ポイントたくさんの楽曲です♪
たくさんの方に届けたいですっ!
久保田玲子氏
こんな素敵な作品に携われるなんて本当に嬉しいです!!あの有名な“くるみ割り人形”の曲を現役アイドルらしく可愛くポップに歌いました。
リピートして聴いていただきたいです!
05 皇帝の美学
- アーティスト:布袋寅泰(Vocal:竹内將人)
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 編曲:布袋寅泰
追い求めていたギョーザーの真実についにたどり着き、ベートーヴェンは『王様(キング)を統べる皇帝』へ!
「ピアノ協奏曲第5番」は「皇帝」の名で親しまれ、第1楽章冒頭の壮大で力強い主旋律が特徴的です。その主旋律が布袋寅泰氏の華麗なギタープレイから、竹内將人氏の堂々たる勇ましい歌唱へと展開され、森雪之丞氏による力強い歌詞でさらなる高みへ…聴くものを圧倒する気高き“ムジーク”となりました。
「皇帝ペンギンがネズミ男をビンタする」(!!)衝撃的な映像と共に存分にお楽しみください!
竹内將人氏
今回、まさに僕が大学で勉強しているクラシック音楽をテーマにした作品に関わることができて、とても幸せに思います。
僕はベートーヴェンの交響曲を聴いたり、歌曲を歌ったりしますが、布袋寅泰さんアレンジの『皇帝の美学』は、もしベートーヴェンが現代に生きていたら大変お気に召すのではないでしょうか!
皆様も是非、ベートーヴェンの『皇帝』と、『皇帝の美学』の両方を聴いてみて下さい。必ず音の接点を見つけられると思います。
07 炎のレクイエム
- アーティスト:tofubeats(Vocal:松岡ななせ)
- 作詞:tofubeats
- 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 編曲:tofubeats
『ハマゴン』騒動の末に発動したモツの“ムジーク”は鎮魂歌、「レクイエム」でした。
大切な存在を失う悲しみ、怒り、悔しさ…モツの強い気持ちと“ムジーク”はハママツを燃やし尽くさんと街全体を包み込んでしまいます。
14曲から構成される「レクイエム」は作曲中にモーツァルトが亡くなったため、全体のほとんどを弟子が補作することで完成しました。第3曲「怒りの日(ディエス・イレ)」は激しい曲調とテンポの速さで象徴的な一曲となっています。tofubeats氏により「怒りの日」の著名なフレーズは低音のビートが響くアレンジに、愛しい存在を想う切ない歌詞を松岡ななせ氏がしっとりと歌い上げ、新たなバラードが完成しました。
松岡ななせ氏
こんなに素敵な作品に関わらせていただくことができて本当に光栄です!
私が歌う曲は死者のためのミサ曲とされるモーツァルトのレクイエムです。tofubeatsさんのアレンジで原曲とはまた違った世界観を味わえる素敵な楽曲になっています。サビにかけて会いたい人へ募る想いが強くなっていくのを意識して歌いました。レコーディングの際”恋愛の歌と捉えるのも良い”というお話をされていたので、アニメをご覧になった方は恋愛ソングとしてまた聴いて新しい世界観を感じていただけたら面白いかなと思います!是非たくさん聞いてください!
08 Fool Love Rhapsody
~ハンガリー狂詩曲より~
- アーティスト:浅倉大介(Vocal:米倉千尋)
- 作詞:麻倉真琴
- 作曲:フランツ・リスト
- 編曲:浅倉大介
素直に自分をさらけ出したとき、さなぎは蝶となり羽ばたく!今回の“ムジーク”は、リストいわく『女子会』のクライマックスを飾り、あらゆる意味で皆を解放するのでした!
「ハンガリー狂詩曲 第2番」は全19曲からなる作品集の中で最もポピュラーと言われています。冒頭の穏やかな旋律と対称的に細かな音の動きと速いテンポが特徴のフレーズ群は、浅倉大介氏のアレンジにより緩急自在に展開されます。さらに米倉千尋氏の表情豊かな歌声も重なり、心地よくも激しい“ムジーク”となりました。
米倉千尋氏
今回、クラシカロイドに携わることが出来ましたこと、とても嬉しく光栄です。この楽曲の第一印象は「うわぁ難しい!大変だ~!!」でした(汗)。変化に富んだ表情豊かなアレンジでメロディーのレンジも広く、Bメロにはなんと“Opera”と記されていました。…さぁ、どうする。。浅倉さんの意図を私なりに解釈し、硬柔織り交ぜながら歌わせていただきました。“Opera”と記されていたBメロは、特に深いビブラートで特徴的に歌っています。デビュー20周年の今年、クラシカロイドでまた新しい米倉千尋の表情をお見せできたことに感謝しています。更に盛り上がるクラシカロイド、引き続き楽しんでご覧くださいね♡
09 六弦の怪物
~クロイツェルより~
- アーティスト:布袋寅泰(Vocal:浦井健治)
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 編曲:布袋寅泰
ギター(=六弦)をかき鳴らし、ベートーヴェンは暗闇に打ち勝つ!
「クロイツェル」はベートーヴェンによる「ヴァイオリンソナタ第9番」ですが、自身で『ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ』と名づけたように、ピアノとヴァイオリンが互いに高い技術をぶつけ合い格闘するような激しい曲です。布袋寅泰氏の激しいギタープレイに負けまいと、浦井健治氏の艶やかで熱情的な歌唱が繰り広げられ、細かなパッセージを経て重なりながらクライマックスへ!苦悩の暗闇をぶち破る“モンスター級ムジーク”が生み出されました。
浦井健治氏
布袋さんの楽曲のカッコよさは鳥肌が立つほど大好きなので、今回のお話を頂いて飛び上がるほど嬉しかったです。
布袋さんの隣に座り、何度も音を確認しながら一緒に作り上げていく作業は楽しく刺激に満ちていて、そんな時間を過ごせたことは僕にとって最高の財産であり、誇りです。
そうして出来上がったエネルギーの塊のような楽曲!エレガントなのにロックンロール!
僕も大好きなこの曲を皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。
10 夜半の月
~幻想即興曲より~
- アーティスト:EHAMIC
- 作詞:EHAMIC
- 作曲:フレデリック・ショパン
- 編曲:EHAMIC
10 恋はジョリジョリ
~華麗なる大円舞曲より~
- アーティスト:EHAMIC
- 作詞:EHAMIC
- 作曲:フレデリック・ショパン
- 編曲:EHAMIC
12 How to Win!
~トッカータとフーガより~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:楠木勇有行)
- 作詞:つんく
- 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介
バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト。3人それぞれの音楽への想いが“ムジーク”となりついに激突!
「トッカータとフーガ ニ短調」はバッハによるオルガン曲の中で最も有名な作品です。主題が曲中で変化しながら繰り返される演奏様式の『フーガ』と、鍵盤楽器による速くて細かなパッセージとリズムを特徴とする『トッカータ』は、つんく♂氏による陽気なファンクアレンジの“ムジーク”でも色濃く展開されます。冒頭の有名なフレーズは曲中のあちこちで存在感を発揮!楠木勇有行氏によるエネルギッシュな歌も重なり、バッハの存在感を際立たせる個性的な“ムジーク”となりました。
楠木勇有行氏
最初バッハと聞いて、“鼻から牛乳”をつんく♂さんはどう料理してくるのかな?って興味津々でした。そして出来た楽曲が流石って感じで、
バックでバッハのメロが流れながらファンキーなアレンジが来たので、歌いやすくってフェイクもかけ声も入れやすく、ライブでやったらみんなで“へい!”って掛け声かけられて、盛り上がりそうだなって思いながら、気がついたらノリノリで歌っていました。
こんな素敵なつんく♂さんの作品に携われて嬉しいです。
14 嗚呼 えんどれすどりいむ
~乙女の祈りより~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:小湊美和)
- 作詞:つんく
- 作曲:テクラ・バダジェフスカ
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 溝口雅大
「乙女の祈り」はポーランドの若きアマチュア作曲家 テクラ・バダジェフスカを一躍有名にしたピアノ曲です。軽やかで麗しい主題は少しずつ変化しながら展開し、そのキャッチーなメロディは現在も多くの場面で耳にするほど長く愛されています。
「一発屋キャラ」に悩むバダジェフスカでしたが「一発でも当てられた自分」に自信とアイデンティティを見出しついに“ムジーク”を発動!つんく♂氏による切なくもたくましい歌詞と、小湊美和氏のこぶしの効いた艶のある歌唱により、強力な情念を発する“演歌ムジーク”が誕生しました。
小湊美和氏
リズムに拘るつんく♂さんは今も昔も変わらず。最初に曲を聴いた時より、歌入れした後に『なるほど!つんく♂さんだ!』と納得でした。
クラシカロイドは初回から見ているのですが、この元曲は…あれ?あのキャラクターの…と思いながらも、シチュエーションなどは知らされていないので、O.Aが楽しみです。
この楽曲はクラシカロイドの中でも異色のアレンジだと思うので、クラシカロイドファンの皆様にも意外性を楽しんで頂けたらなと思っています。
17 みかんゾンビマーチ
~トルコ行進曲より~
- アーティスト:tofubeats(Vocal:天月)
- 作詞:tofubeats
- 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 編曲:tofubeats
ピアノソナタ第11番第3楽章は『トルコ行進曲』の名で親しまれています。トルコの軍楽隊が行進する際の特徴的な打楽器のリズムは快活で勇ましく、緩急をつけながら展開されます。
一転、“ムジーク”はゾンビの行進曲!ダークでスリリングな調べに思わず身体も踊りだす?!ピアノの軽やかな主旋律、スネアドラムの心躍るマーチのリズム…tofubeats氏のアレンジに、天月氏の甘い歌声が重なり、聴く人を「みかんゾンビ」へと誘う楽しい“ムジーク”となりました。
天月氏
今回は「トルコ行進曲」を浜松名物のみかんを題材に!ということでとても面白素敵な楽曲を歌わせていただきました!!
僕自身はネタすぎず真面目に!と言われたので真顔でギャグのような歌詞を歌っているのがまた面白いのではないかなと思っております!
みかんゾンビの行進だーーー!!
沢山聴いてください!
18 魔力のアリア
- アーティスト:つんく♂(Vocal:大橋ヒカル Rap:U.M.E.D.Y.)
- 作詞:つんく
- 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 大久保薫
バッハによる管弦楽組曲第3番 第2曲「アリア」はニ長調の楽曲です。後にヴァイオリンとピアノ用に編曲された、ハ長調に移調した「G線上のアリア」という楽曲もまた広く知られています。
バッハの“ムジーク”は今回も圧倒的な力を発揮!ゆったりとしたR&B調のアレンジに際立つ、優雅なヴァイオリンの旋律、大橋ヒカル氏の軽やかな歌声、U.M.E.D.Y.氏のラップの掛け合いが、優しくも力強いメッセージを紡ぎます。まさに、聴く人を惹きつける「魔力」を持つ“ムジーク”となりました。
大橋ヒカル氏
音楽って不思議ですよね。聴く人の感情を揺さぶったり、忘れかけていた想い出を蘇らせたり、生きる希望さえくれる。まさに魔力を与えてくれます。僕にとっての『G線上のアリア』のメロディはレガートなイメージだったんですが、休符やメロディの切り方を意識して歌うことで日本語の歌詞が軽やかに伝わるようになっています。つんく♂さんの作り出す魔力にまた僕は感動してしまいました。古くから奏でられてきた楽曲に自分の歌をのせられた事、とても光栄に思います。音楽に感謝。
19 白鳥ROCK
~白鳥の湖より~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:針尾ありさ)
- 作詞:つんく
- 作曲:ピョートル・チャイコフスキー
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 平田祥一郎
「白鳥の湖」はチャイコフスキーの『三大バレエ音楽』の一つで、ロシアバレエ、クラシック・バレエを代表する作品として長く愛されている作品です。組曲として演奏される際の冒頭を飾る「第2幕 情景」のオーボエソロは、作品の主題、「白鳥のテーマ」として大変有名です。
この「白鳥のテーマ」がメロディアスな“ムジーク”へ!「相手に届かない、一途な想い」を乗せ、針尾ありさ氏が切なく歌い上げます。音羽館を包み込み住人たちを巻き込んだチャイコフスキーの強烈な想いと、白鳥ならぬハシビロコウたちの大騒動をお楽しみください。
針尾ありさ氏
小さい頃から聞きなれた楽曲でバレエのイメージが強かったので、どんな曲なのかストーリーをよく考えてレコーディングに臨みました。
歌詞に凄くストーリー性があるので主人公になったつもりで歌いました!
ロック調にアレンジされているので新しい挑戦でとても楽しかったのですが普段慣れ親しんだ音階ではない部分もあり、そこは少し苦労しました…笑
情景がすごく浮かぶ曲なので登場人物になった気持ちで聴いていただけるとより楽しめると思います!
20 疾風怒濤
~交響曲第25番より~
- アーティスト:tofubeats(Vocal:中川晃教)
- 作詞:tofubeats
- 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 編曲:tofubeats
「交響曲第25番」はモーツァルトが17歳のときに発表した作品です。生涯でおよそ50の交響曲を作ったと言われていますが、そのうち第25番と第40番の2曲のみト短調、他はすべて長調で作られました。第25番は、激しいテンポと短調の恐ろしげな旋律、終始緊張感に満ちた構成に、若き天才が抱えた不安や衝動、もがきが表現された傑作です。
“ムジーク”を発動したモーツァルトもまた、他人と理解し合えない自分と向き合っていました。ビート感溢れるtofubeats氏のアレンジと、中川晃教氏の歌声で紡がれる「天才ゆえの孤独」を物語る歌詞は、モーツァルトを描いた本編のクライマックスに相応しい“孤高のムジーク”となりました。
中川晃教氏
モーツァルトは私にとってはミュージカル「モーツァルト!」やロックオペラ「MOZART!」などで演じ歌ってきた、縁を感じている人物です。モーツァルトの旋律は遥かなる時を超えても今なお愛されています。
tofubeatsさん×モーツァルト。この組み合わせの素敵さにありがとう!
サウンドと旋律、そして詞へのアプローチ、イントロが流れはじめた瞬間、脈動して心が激しく踊りだす。軽快なリズムにtofuさんらしいスパイスを感じる。音楽が持つ力は、聴く人に自然と受け入れられる空気や水、風のようなものだ。
21 シューベルトの魔王道
- アーティスト:シューベルト(CV:前野智昭)
- 作詞:丸省
- 作曲:フランツ・シューベルト
- 編曲:アボカズヒロ
後に「歌曲の王」と呼ばれる若きシューベルトが、ゲーテの詩に触発され生み出した作品が「魔王」です。ピアニストは終始荒々しくリズムを刻みながら不気味な情景を描写する技術と表現を要求され、歌い手は4人の登場人物の歌い分けを要求される、まさに悪魔的作品です。鬼気迫る演奏の中、物語は劇的なクライマックスを迎えます。
一方、本編のシューベルト。音羽博士とおでんのアボカドに触発され生み出した“ムジーク”はヒップホップ!音羽館の住人たちを荒々しくも巧みにディスり、リリックに滲む愛と憎しみ、フックで歌うアボカドありがとう!物語は劇的なクライマックスを迎えるのでした・・・!
アボカズヒロ 氏:(『魔王』ムジーク)「シューベルトの魔王道」プロデューサー
藤田監督から「『魔王』でガチなものを作りたい」とお話をいただいて、でも『魔王』は歌もあるし、展開などをヒップホップにするのは難しい曲なので、ラップを作る段階ですごく悩んだんです。イントロのピアノの印象的なフレーズをサンプリングして、その部分が変化していくような形でトラックを作りました。
丸省さんのラップの作りが超気合入ってて、シューベルトが初めてラップする感じにしては玄人っぽいラップをしてるんですよね。台本を全話分読んで、フリースタイルMCバトルでのラッパーの関係性や戦い方を、キャラクターに置き換えてくれています。本当に尊敬しててディスりたくない先輩、圧倒的な存在、今回だとベートーヴェンなんですが、そういう人を前にして若手のラッパーならこういうこと言いがちだよね、みたいなヒップホップを好きな方が見てもニヤっとするようなところを丸省さんがいっぱい入れてくれています。
また、前野さんが役者としてのラッパーというか、シューベルトとしての気持ちをすごく乗せていて、そこが一番の聴きどころだと思いますね。
丸省 氏:(『魔王』ムジーク)「シューベルトの魔王道」作詞者
ラップの魅力って、歌とまた違ったところがあって“キャラ立ち”みたいなのがすごく重要なんです。前野さんがシューベルトになった上で「この人がこの言葉を言うから」っていう、その言葉の乗せ方が重くてさすがだな、と。あと声の“出”が良くて、今の日本のラッパーでもこんな出し方をしている人はいないですね。
歌詞はけっこう難産で、第1話から、みんなのことを愛しながら、一人ひとりのことを考えながら作ったんですが、その意図を全部汲んで前野さんに歌ってもらえたので感動しました(笑)普通にラッパーがディスっているような感覚でやってもらえて、リアルにできたと思います。ベートーヴェンのくだりは声と気持ちの入り方が凄くて、本当に手に汗握る試合を見ているような感じがするので、聴きどころですね。
アボカズヒロさん×丸省さん×シューベルト役・前野智昭さんのインタビュー
「ムジークちゃんねる特別編~シューベルト~」
動画を見る
※こちらのコメントはインタビューより抜粋しました
22 豊穣の夢
~エリーゼのためにより~
- アーティスト:布袋寅泰(Vocal:田中彩子)
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 編曲:布袋寅泰
ピアノ曲「エリーゼのために」は、原曲はもちろん、さまざまなジャンルにアレンジされ幅広く親しまれている作品です。ロンド形式のこの楽曲は、冒頭の穏やかなフレーズを主題とし、軽やかなテーマ、低音の響く疾走感のあるテーマを挟んで主題を展開していきます。
こだわりの人・ベートーヴェンは自らの理想を追求した末“ムジーク”を発動!こちらの楽曲は、ハイコロラトゥーラのソプラノ歌手・田中彩子氏による独唱に、後から布袋寅泰氏のギターとアレンジが施される形で制作されました。テンポ自在の優雅な歌声と、厳選された伴奏で紡がれる “ムジーク”は、ベートーヴェンの「至福の時」を彩るのでした。
田中彩子氏
ベートーヴェンの「エリーゼのために」は誰でも一度は聞いたことがある名曲ですが、今回このピアノ曲を歌わせていただくことを、とてもワクワク、そしてとても光栄に思います。オリジナルのピアノと同じキーのまま、原曲の雰囲気をなるべく変えずに歌おうと気をつけましたが、キラキラしたメロディーはそのままに、そこに森雪之丞さんの素敵な歌詞と布袋さんのクールなギターが加わりまったく新しい刺激的なムジークになったかと思います。
23 Funk稲妻っ!
~無伴奏チェロ組曲より~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:楠木勇有行、Emyli、Alisa K)
- 作詞:つんく
- 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介
「無伴奏チェロ組曲」は第1番~第6番からなるチェロ独奏曲集です。第1番・プレリュード(前奏曲)の冒頭は、この楽曲を代表するフレーズとして広く知られています。幾重にも重なる旋律を楽器一台で奏でるため、チェリストは高い技術と表現を要求される高難度の名曲です。
8人の“ムジーク”を重ねたいと願ったバッハの“ムジーク”は、皮肉にも三弦の手によって独奏状態にされ世界を混乱させていくのでした。優雅な原曲に対して“ムジーク”はディスコミュージック!楠木勇有行氏のファンキーなメインボーカルに花を添えるのは、Emyli氏とAlisa K氏のバックコーラス!多彩な楽器の華やかなサウンドと共にお楽しみください♪
Emyli氏
クラシカロイド「Funk稲妻っ!」に、バックコーラスとして参加させて頂き、とても光栄です。この楽曲を聴いた時、ビックリしました。クラシックの要素とファンキーなフレーバーがカッコよく混ざった曲は、滅多に聴いたことがなかった上、こういったジャンルを歌うのは初めてでした。かなりワクワクしながらレコーディングさせて頂きました。個人的には、曲の後半でバックコーラスが重なる箇所がツボです。
Alisa K氏
この楽曲は聴いた瞬間からファンクのグルーヴが伝わって来ました。そのグルーヴを保ちながら、クラシックの要素を入れるつんく♂さんはやっぱりすごい!と改めて感じました。この曲ではバックコーラスを担当させて頂いて、一番大変だったのはコーラスの高音をキープしながらグルーヴを出すこと!
コーラスとメインボーカルが重なり、見事なメロディーを作り上げていくところが聞き所です。
25 すべては愛から
~ブランデンブルク協奏曲より~
- アーティスト:つんく♂(Vocal:あゆべえ、針尾ありさ、久岡めるも&つんく♂クラシカロイド混声合唱団)
- 作詞:つんく
- 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介
「ブランデンブルク協奏曲」はバロック音楽を代表するバッハによる、華やかな協奏曲集です。豪華絢爛な楽曲が喜ばれる時代、高音域の楽器が重宝される中バッハの作品では特にトランペット奏者に高い技術が求められました。高音かつ高速なパッセージの演奏に対応するための楽器の開発が重ねられ、19世紀末にはピッコロトランペットが誕生、別名バッハ・トランペットと呼ばれています。
第2番の第1楽章、軽やかに展開される主題が“ムジーク”ではゴスペル風に!宇宙からやってきた友を迎えるは前向きで力強い愛の歌!あゆべえ氏、針尾ありさ氏、久岡めるも氏による美しいハーモニーとハツラツとした混声コーラスで、宇宙人も虜にする“ムジーク”が誕生しました。
あゆべえ氏
バッハの壮大な楽曲がさらにかっこいい感じにアレンジされていたり、愛をテーマにしたストレートな歌詞だったりするので、その曲のイメージが歌に乗るように、クラシックな部分とロックな部分を、地声と裏声でメリハリを出すように心がけました。つんく♂さんの作る曲調はやっぱりリズミカルで気持ちが自然と盛り上がるので、とても楽しく歌うことができました!
25 世界はMUSIC!!!
~魔笛より~
- アーティスト:tofubeats(Vocal:上花楓裏)
- 作詞:tofubeats
- 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 編曲:tofubeats
オペラ「魔笛」はモーツァルトが生涯最後に残した作品で、登場人物の一人、夜の女王を演じるソプラニストが2曲のアリアで高音の超絶技巧「コロラトゥーラ」を要求される至難の楽曲としても有名です。2曲目の『復讐の炎は地獄のように我が心に燃え』はおどろおどろしい冒頭から始まり復讐心と怒りのこもった激しい表現が展開されます。
一方“ムジーク”は明るくてリズミカルなポップスアレンジに!音楽のたのしさと喜びに溢れた歌詞を、上花楓裏氏がかわいらしく歌い上げます。地球の危機をも楽しい時間に変えてしまう、モツらしい賑やかな“ムジーク”となりました。
上花楓裏氏
最終話のムジーク担当です!と伺って、しっかり歌わないと!!と緊張しながら行ったのですが、「リラックスして楽しく歌おう!」とtofubeatsさんが言って下さったので、曲の明るい感じと合わせて楽しく歌えました。
ムジークは、元はどんな曲なのだろう?と、毎回原曲も聴いてみたくなります。今回のムジークも、ガラッと明るく楽しい曲になっているので、変化に驚きつつ、すごい!と感動しながら聴いていました。
皆様も聴きながら楽しい気持ちになっていただけたら嬉しいです!
25 大宇宙音楽讃歌No.9
~交響曲第9番より~
- アーティスト:布袋寅泰(Vocal:岸祐二)
- 作詞:森雪之丞
- 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- 編曲:布袋寅泰
ベートーヴェンの「交響曲第9番」は4つの楽章で構成され、全体の演奏時間が70分を超える大作です。第4楽章の終盤で、ドイツの詩人・シラーの詞を元に4名の独唱と混声合唱が加わるため「合唱つき」「合唱」とも呼ばれ、『歓喜の歌』『第九(だいく)』という名でも広く親しまれています。
8人のクラシカロイドが宇宙(そら)からのアンコールに応えるとき、ベートーヴェンは宴を歓びの讃歌で締めくくるのでした。第4楽章の主な旋律が、森雪之丞氏の厳かな詞と岸祐二氏のパワフルな歌唱で次々と展開され、布袋寅泰氏の華やかなギタープレイにより疾走感と多幸感に満ちたままクライマックスへ!“ムジーク”の宴を終えたクラシカロイドたちは、愛すべき日常へと戻っていくのでした。
岸祐二氏
驚天動地!で恐悦至極!学生時代バンドでコピーしていた憧れの布袋寅泰さんとのコラボ!
そして目標にしていたアニメの挿入歌!
まさに阿鼻叫喚!で、レコーディングの日の事が今でも夢のようです。
布袋さんのディレクションがとにかく優しくて、楽しい時間となり、いつも以上の自分を引き出して下さいました。表現しにくいですが、1曲の中にある物語を“いつもミュージカルで芝居している”ように歌えたと思います。難しかったのは、とにかく音域が半端なく広い事。ノドが温まると低い部分も響かなくなるので、メロディを捕まえるのに何度もやり直させていただきました。
最後の盛り上がりにかけて特に楽しんでもらいたいのですが、「ム~ジィ~ク!」と繰り返すところは布袋さんが、「好きに入れてみて(^_-)」と言って下さって、実際に足して下さったので、気持ちよく聴いてもらえたら嬉しいです。